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環境モニタリングをベースに貢献します。

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無償資金コンサルタント

2−1 グリーンブルーの無償資金協力コンサルタントの概要

 無償資金協力は、被援助国に返済義務を課さない資金協力で、開発途上国に対して保健衛生、水供給、道路・橋などの社会インフラの整備や、病院の建設、学校の建設、環境分野の援助など多岐にわたっています。これらの一つとして、環境分野の協力の一つに、環境モニタリング・分析の拠点となる「環境センタープロジェクト」(*注)に対する無償資金協力が行われており、日本からは分析機材等が供与されています。

 *注: 環境センター(名称は国・案件ごとに異なる)の設立に際して、日本政府は建物の建設や機材の供与、専門家チームの派遣、研修員の受入れなどを組み合わせて行ってきました。

 グリーンブルーは環境保全分野の協力として、主として「環境センタープロジェクト」に関係する無償資金協力に関与して来ており、これまでに以下の案件に携わりました。JICAが実施する基本設計調査団のメンバーとして、あるいは実施・施工段階におけるコンサルタントとして参加しております。

 日本政府により採択された無償資金協力案件は、JICAによる予備調査を経て基本設計が行われます。JICAから選定されたコンサルタントは、基本設計調査団の一員としてプロジェクト目標を達成するために必要・最低限の機材の種類、数量、レベルを明確にした基本設計を行い、必要となる総事業費を積算します。

 資金の供与に係る二国間の交換公文(E/N)が署名されると、今度は現地政府との間でコンサルタント契約を結び、機材の詳細な仕様を明記した入札図書を作成し、入札の準備と実施を行います(実施設計)。

 入札により機材調達を行う商社が決定した後は、施主に代わって製作図面の確認や出荷前工場検査の立会い、輸送状況の確認、現地への据付け調整、検収などを確認した上で、施主への引渡し完工に立ち会います(調達監理)。

実施国 案件名 実施業務と時期
インドネシア 環境管理センター設立計画 基本設計調査 1991
(機材設計補強団員として参加)
調達監理 1992.4〜1993.6
チ リ チリ国環境センター機材整備計画 基本設計調査 1995.3〜9
実施設計・調達監理 1995.12〜1997.3
エジプト 地域環境監視網機材整備計画 基本設計調査 1996.11〜1997.2
実施設計 1997.4〜1999.3
エジプト 第二次地域環境監視網機材整備計画 基本設計調査 2002.3〜.8
実施設計 2003.2〜.5
ソフトコンポーネント 2004.1〜2
パキスタン 環境モニタリング整備計画 基本設計調査 2005.2〜6
ソフトコンポーネント 2007.2〜3
中 国 酸性雨及び黄砂モニタリングネットワーク整備計画 基本設計調査 2006.3〜2007.1
実施設計・調達監理 2007.1〜2008.3
【関連WEBサイト】
JICA INFO Site(無償資金協力のページ)
http://www.jica.go.jp/infosite/schemes/grant_aid/index.html 別ウィンドウを開く
2−2 無償資金協力コンサルタントの事例紹介
1.「エジプト地域環境監視網機材整備計画」
(1)プロジェクトの経緯

 エジプトでは1994年に「環境法」が公布され、エジプト環境庁(Egyptian Environmental Affairs Agency: EEAA)は環境行政を遂行・強化するために、全国8か所に地方支局(Regional Branch Office: RBO)の設立を計画しました。地方支局の設立に当たり、環境モニタリング機材及びラボの共通機材の整備と技術協力が日本政府に対して要請されました。

 1996年秋から1999年春にかけて第一次の「無償資金協力」プロジェクトが実施され、グリーンブルーはカイロ中央センター(Cairo Central Center: CCC)と北部5か所の地方支局の機材整備について、基本設計と調達・施工監理を行いました。

 その後、南部のアシュート、アスワン、ハルガダの3地方支局がエジプト側で建設されることになり、機材に関しては引き続き日本に対して「無償資金協力」が要請され、2002年春から第二次の無償資金協力プロジェクトが実施されました。

(2)プロジェクトの対象サイト
プロジェクトの対象サイト
エジプト環境庁アスワン支局
ユニークなデザインのエジプト環境庁アスワン支局
無償資金協力に先駆けてエジプト政府が新たに建設
アスワン支局の実験室内
アスワン支局の実験室内
無償資金協力により多数の分析機材が導入された。
(3)導入された機材

 本プロジェクトで導入された機材は、環境試料の機器分析のための各種分析装置、分析試料調製・前処理のための実験室機材、サンプラー等のフィールド調査機材のほか、大気汚染自動監視システムが含まれています。

共通分析機器
原子吸光光度計、紫外/可視分光光度計、ガスクロマトグラフ、高速液体クロマトグラフ、イオンクロマトグラフ、全有機炭素分析器、水銀分析計、電子天秤、など
汎用実験室機材
ドラフトチャンバー、冷蔵庫、試薬保管棚、廃水処理装置、蒸留水製造装置、超音波洗浄器、乾燥機、マッフル炉、高圧滅菌器、孵卵器、遠心分離機、振とう器、ホットプレート、スターラー、ロータリーエバポレーター、ウオーターバス、など
ガラス器具一式、試薬類一式
環境汚染調査用機材
大気サンプリング機材;
ハイボリュームサンプラー、ローボリュームサンプラー、湿式ガスサンプラー、ガスメーター、ロータメーター
発生源排ガス測定機材;
ダストサンプラー、SOxサンプラー、NOxサンプラー、酸素計、可搬型CO/CO2自動分析器、可搬型SO2自動分析器、可搬型NOx自動分析器、検知管、など
水質汚濁調査機材;
採水器、エクマンバージ採泥器、携帯型pH計、EC計、DP計、色度・濁度計、一体型水質分析装置、など
大気汚染自動監視システム
移動監視局(トレーラータイプ);
紫外蛍光方式SO2 計、化学発光方式NOx計、非分散赤外吸収方式CO 計、紫外吸光方式オゾン計、FID-GC方式炭化水素計、ベータ線吸収方式SPM計、風向風速計、温湿度計、日射量計、データ収録・処理システム、ゼロガス発生/標準ガス希釈器
その他機材
モニタリング用自動車、トレーラー牽引・機材運搬用トラック、顕微鏡、防水カメラ、ビデオカメラ、TVモニター、液晶プロジェクター、コピー機、など
2.「チリ国環境センター機材整備計画」
(1)プロジェクトの経緯

 チリ国の環境問題解決のため、わが国は環境センターの設立に資金的、技術的協力を行いました。センターのラボ機材整備と専門家チームの派遣が、JICAのプロジェクト方式技術協力(通称「プロ技」)で実施され、周辺機関の環境モニタリング機材と情報機材の整備が無償資金協力により実施されました。

 グリーンブルーは無償資金協力のコンサルタントとして、基本設計から実施・施工までを担当しました。特に、首都サンティアゴの有名なスモッグに関連して、従来厚生省首都圏保健事務所が行っていた市内の大気汚染モニタリング局の機材整備を行いました。また、チリ大学を中心とするサンティアゴ首都圏の気象観測用機材、広域予報のためのチリ気象庁の機材を整備いたしました。

(2)本プロジェクトで導入した機材

 本プロジェクトでは、大気汚染自動測定局、地上気象観測機材、水質自動測定局などについて、いずれもデータ集録・伝送・処理システムを備え、公衆回線等を通じてセンターのコンピュータでデータを監視できるシステムを、設計しました。

  • 大気汚染自動測定局、データ収録・処理システム
  • 固定発生源測定機材、室内空気環境等測定機材
  • 地上気象観測機材、大気境界層観測機材、離島の高層気象観測機材
  • 水質自動測定局、データ伝送・表示システム
  • 水質測定機材、車両
  • 情報システム関係機材(ワークステーション、PC、周辺装置、ネットワーク機材、ソフトウェア)
  • 排水処理施設の建設
チリ・サンチャゴ市内の大気汚染自動監視局
チリ・サンチャゴ市内の大気汚染自動監視局
有名なスモッグの予報のため、市内の大気汚染監視局用の機材、
首都圏の気象観測機材、広域気象予報用の機材が整備された
3.「中国 酸性雨及び黄砂モニタリングネットワーク整備計画」

 わが国の無償資金協力により、中国各地に酸性雨と黄砂のモニタリング機材を整備する計画として、2006年3月〜2007年1月にわたって基本設計調査を実施されました。グリーンブルーは基本設計調査団の一員として参画し、現地調査と国内調査を通じて、機材計画、事業費積算、現地協議、基本設計報告書の作成を分担いたしました。

 基本設計の結果、大気汚染自動測定システムを全国23サイトに、降水測定のための機材を32サイトに設置することが決定し、事業費積算に基づき無償資金の供与が政府間で合意され、2006年12月に交換公文(E/N)が署名されました。

供与機材と導入サイト
  • 大気汚染自動測定システム(一般タイプ): 15サイト
  • 同上 (高感度タイプ)     : 8サイト
  • 自動降水サンプラー、および標準雨量計 :32サイト
  • イオンクロマトグラフ     :31サイト
酸性雨モニタリング選定地点
プロジェクト実施

 その後の実施段階では、中国の国家環境保護総局(現、環境保護省)が施主となり、我々は中国側のコンサルタントとして契約を締結し、実施促進業務を行いました。具体的には、機材入札図書の作成、応札希望者への頒布、入札の実施と評価、その後の施工監理(調達監理)を実施し、2008年3月に完了しました。

 なお、基本設計においては黄砂観測サイトにライダーや気象観測機材を導入する計画でしたが、入札において仕様上の問題が生じたことから、黄砂観測機材の導入は中止となりました。

中国国内8ヵ所に導入された高感度大気汚染自動測定装置
中国国内8ヵ所に導入された高感度大気汚染
自動測定装置。
ラック内には、酸性雨の原因物質である
二酸化硫黄(SO2)、窒素酸化物(NOx)、
オゾンの自動連続測定機と、データ収録器が
組み込まれている。
新彊ウイグル自治区アルタイ地区に中国側が新設した局舎
新彊ウイグル自治区アルタイ地区に
中国側が新設した局舎
自動降水サンプラー
降水量計
中国各地に設置された自動降水サンプラー(左)と、降水量計(右)
自動降水サンプラーは、センサーが降雨を感じると上部の蓋が
開いて雨や雪を捕集し、降雨が止むと蓋が閉じる。
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