製品・玩具

玩具やアクセサリーに含まれる有害物質の分析を精度よく行います。

最近、わが国や米国等において、輸入品の子供用アクセサリーや玩具などから基準値を超える鉛が相次いで検出され、大きな社会問題となっています。
鉛は脳障害や神経系への影響を及ぼすことが知られており、とくに成人よりも乳幼児に対する影響が大きいことがわかっています。乳幼児は、アクセサリーや玩具を口に入れたり誤って飲み込んだりすることで鉛を摂取する危険性が高いため、健康影響が懸念されています。

わが国では、2006年4月に経産省・厚労省が、鉛(Pb)含有金属アクセサリーの検討を開始し、2007年2月に調査結果を公表しましたが、いまだ鉛(Pb)に対する規制はありません。一方、(社)日本玩具協会は玩具類に2006年5月、現行の「玩具安全基準(ST基準)」(ST:Safety Toys)に鉛(Pb)の溶出基準(90ppm)と、材料分析にISO8124(ガラス、プラスチック、金属材料)の分析方法を追加しました。

グリーンブルーは、玩具メーカーおよび出版社から信頼をいただき、「ST」基準に、EN71(欧州玩具安全規格)、ISO8124等の欧州規格を盛込んだ分析手法を採用し、子供たちが安心して玩具や雑誌付録で遊ぶことができるよう、製品・玩具中の有害物質の分析を積極的に行っています。

【安全基準における試験方法の違い-鉛(Pb)規制値の一例】

グリーンブルーは、欧州型(EN71、ISO8124)及び、日本型(ST基準)を基本にした溶出試験を得意にしています。もちろん、含有試験方法にも対応可能です。

【玩具類および材料と溶出試験項目一覧(玩具安全基準 ST-2002)】

グリーンブルーは、下表の玩具類および材料の分析に対応

単位:mg/kg

No. 玩具の化学特性\項目 Pb Cr Cd Ba Hg As Se Sb HCHO
クロム カドミウム バリウム 水銀 ヒ素 セレン アンチモン ホルムアルデヒド
1 着色料 1 0.5 0.1
2 ポリエチレン樹脂材料 1 0.1
3 塩化ビニール樹脂材料 1 0.5 0.1
4 アセチルセルロース材料 1 0.5 0.1
5 うつし絵、折り紙 1 0.1
6 ゴム製おもちゃ 1 0.1
7 玩具本体及び部品の塗装 90 60 75 1000 60 25 500 60
8 塩化ビニール樹脂塗料 1 0.5 0.1
9 繊維製品 75
10 シャボン玉液 ND
11 鉛筆 90 60 75 1000 60 25 500 60
12 ボールペン 90 60 75 1000 60 25 500 60
13 マーキングペン 90 60 75 1000 60 25 500 60
14 クレヨン 90 60 75 1000 60 25 500 60
15 絵の具 90 60 75 1000 60 25 500 60
16 チョーク 90 60 75 1000 60 25 500 60
1)No.7のガラス、セラミック、金属材料及び疲覆材料の分析は、ISO8124-1,3で実地する。
2)標中の数値は「ST基準値」である。

【ボールペン各部品の溶出試験の事例】

ボールペンの各部品は、本体、インク、インク筒、ペン先部の4種類を選定

写真-1 測定部位の抽出後

写真-2 抽出後(前処理後)

【製品・玩具分析の主な実績】

顧客名 業務名
出版社 玩具中の有害物質分析試験
出版社 雑誌付録の化学分析

ほか多数

【関連Webサイト】

(社)日本玩具協会
http://www.toys.or.jp/ 

製品・サービスに関するお問い合わせ

グリーンブルー株式会社
TEL:045-322-3155 FAX:045-410-3460
E-mail:sales@greenblue.co.jp
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