室内空気

様々な物質を測定することで室内空気質を把握し、シックハウス問題、ビル管理、WELL認証などに役立つデータを提供します

シックハウス、化学物質過敏症問題のみならず、健康住宅、快適な生活環境といった、私達にとって快適な室内空気に対して社会的な関心が高まっています。

グリーンブルーでは、以前よりビジネスビルの労働環境を管理するための「ビル管理」に関する測定サービスを行ってきました。また、建築業界・住宅メーカーからの依頼による住宅引渡し時の室内空気質検査を行っているほか、厚生労働省の共同研究にも参加し、健康に影響を及ぼす室内汚染物質の測定分析技術の開発に携わってきました。
加えて、WELL認証で必要な空気質等の測定、分煙調査、換気率測定、文化財保存に関する調査サービスも行っています。

 

【ホルムアルデヒド、VOCの測定(住宅の空気質測定等)】

  • 厚生労働省の室内空気中化学物質標準測定法を中心に測定を行います。
  • 対象項目:ホルムアルデヒド、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、スチレンほか
  • 測定方法:
    A.アクティブ法(吸引法): ポンプで室内の空気を捕集管に吸引して、化学物質を捕集する方法です。
    B.パッシブ法(拡散法): サンプラーを室内に8時間ないしは24時間設置し、化学物質を吸着捕集する方法です。
    その他、各種ガイドライン、マニュアル等に合致した、検知管、自動測定器による測定も実施しています。

部屋の床の中央に置いた小型吸引ポンプで、捕集管(三脚等に取付け)に空気を吸引します。

アルデヒドおよびVOCの捕集管部分の拡大写真

 

【室内空気汚染調査分析の主な実績】

顧客名 業務名
厚生労働省国立医薬品食品研究所 室内空気汚染物質の分析手法に関する調査
武蔵野大学 室内空気汚染物質の分析手法に関する研究
建設会社
住宅メーカー
新築住宅の竣工引き渡しに伴う室内空気汚染調査
  小中学校の空気環境衛生検査

 

【WELL認証で必要な空気質等の測定】

「WELL Building Standard」(WELL認証)とは、空間のデザイン・構築・運用に「人間の健康」という視点を加味して、より良い住環境の創造を目指した評価システムです。居住者や利用者が「身体的、精神的、社会的に良好な状態=ウェルビーイング」でいられることを重視しています。2014年10月20日に WELL v1.0 が正式に公開され、2018年5月末に WELL v2 がリリースされています。
環境・エネルギー性能に加えて、建物内で暮らす居住者や働く利用者の健康・快適性に焦点を当てた建物・室内環境評価システムと言われています。
グリーンブルーでは、評価に必要となるデータ取得のためのサービスを行っています。

空気質測定の様子

 

【文化財保存に関する調査】

グリーンブルーではパッシブサンプラーを用いた有機酸測定を行っています。自社で開発したパッシブサンプラーの「HandySONOx」はギ酸や酢酸の濃度を測ることができ、窒素酸化物、二酸化硫黄、アンモニア、アルデヒド類の測定と合わせて、文化財保存の現場における空気質の把握に用いられています。展示ケースや保管容器の中で文化財や展示品に影響を与えないよう、動力を使わないパッシブサンプラーならではの活用の方法といえます。

 

ギ酸、酢酸の測定が可能なパッシブサンプラー(HandySONOx)

 

【学校における総合的な調査の事例】

グリーンブルーは普通教室、特別教室、体育館などの空気検査を実施するのみでなく、教室の換気率調査、内装材からの化学物質の放散量調査、学校施設内における暴露量調査など、総合的な調査を行っており、効果的な対策に役立つ提言を差し上げます。

音楽教室での測定

体育館での測定

2種類のパッシブサンプラー(捕集管)を吊り下げて、24時間にわたってアルデヒド類とVOCを捕集します。また、同時に温度・湿度のセンサーも設置して記録を取ります。

教室の自然換気率の測定

床材からの放散量測定

室内空気中の化学物質の濃度には部屋の換気が大きく影響します。
グリーンブルーでは、教室の自然換気率を炭酸ガス法により計測するほか、床面からの化学物質の放散量を測るため、パッシブ法による捕集も実施します。

 

製品・サービスに関するお問い合わせ

グリーンブルー株式会社
TEL:045-322-3155 FAX:045-410-3460
E-mail:sales@greenblue.co.jp
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